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ジャー・ジャンクー「小武」

 ジャー・ジャンクー監督の映画「小武」(邦題「一瞬の夢」)をDVDで見る。映画は余りみるほうではないが、中国で取材の際に新華書店でよく買ってくる。第5世代のチャン・イーモーやチェン・カイコーは勿論素晴らしいのだが、僕にとっては、なんだか話のスケールが壮大過ぎる気がして違和感を感じる。その点ジャー・ジャンクーは等身大で、主人公も特に美男美女でなく、結末は救いようがないのがほとんど。若者の悶々とした焦燥感がうまく描かれている。僕が長年見てきた庶民のイメージと重なるので共感を覚える。ジャー監督は30代後半なので、天安門事件前の自由な時代に多感な時期を過ごしたはず。ドキュメンタリーに近い劇映画で、話しのスパイスに天安門事件や法輪功の取り締まり、炭坑夫の苦難、人身売買などリアルな出来事が挿入されたりする。

 最新作「三峡好人」(邦題は長江哀歌)は去年のベネチアでグランプリを受賞したので、今や若手ナンバーワンといったところ。 「小武」「任逍遙」「プラットフォーム」「世界」「三峡好人」と全作品DVDを持ってるが、どれも素晴らしい。小武の主人公・王宏偉(ワンホンウェイ)やジャー作品のマドンナ・趙淘(チャオ・タオ)、いいです。存在感がある。

 この人の作品を見るとドキュメンタリー映画の可能性を感じる。勿論作品はシナリオがある劇映画なのだが、近過去の時代の断片をうまく記録している。老百姓(庶民)の生活記録などは時代が過ぎると忘れ去られる。彼の作品はそうした意味でも貴重なのではないか。

 自分も僭越ながら、時代の断片を記録する気持ちで被写体に向かっている。中国絵画の名作「清明上河図」には俯瞰から七百人以上の人物が生き生きと描かれている。気持ちだけは、写真で現代の「清明上河図」が描くつもりでいる。
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