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民主の行方

第二次天安門事件の時、中国の若者は民主愛国を唱えていた。共産党には趙紫陽ら右派と李鵬ら左派がいた。五星紅旗を掲げたデモ参加者は打倒共産党ではなく、打倒李鵬を唱えた。それには伏線がある。七十年代後半・巍京生らによる民主化要求「北京の春」だ。巍は捕まって15年の懲役刑に服したが、大学生らに影響を残した。

天安門事件でトウ小平は軍を使って徹底的に武力弾圧し、改革派を切った。この判断の歴史的評価は難しい。天安門に集まった人民や党内の改革派を見て、まだ任せるには時期早尚と判断したのだろうか。かくして90年代の中国は経済に明るい上海閥のもと一種の開発独裁を採るようになった。後継者に李鵬ではなく、江沢民を選んだのはトウらしい。李鵬は経済に疎かった。こうして経済第一、民主や人権は二の次の今の原型が出来上がった。

天安門事件のもうひつの原因に役人の腐敗がある。というより役人ブローカーへの怒りがデモの第一の原因かもしれない。90年代以降経済は発展したが、汚職、役人腐敗もこれまでになく進んだ。元々中国人はお金大好きである。国家指導者が「お金持ちになれる人からお金持ちになるべし」と言ったものだから、党幹部は大喜び、ポストを生かして積極的に蓄財に励んだ。その結果、現在のような超格差社会が生まれた。

庶民は理不尽な政治体制でも生活が良くなっているウチは受け入れるものである。しかし国営企業改革での失業者、就職できない大学生、土地を奪われた農民など超格差で社会の不満はどんどん高まってきた。指導者はガス抜きをしなければならない。でないと、また天安門広場にデモ隊が集結する。

こういう場合、誰でも考えつくのは外に敵を作り内部を引き締める排外主義。一番やりやすいのは、反日。他にもユーゴの中国大使館を誤爆した際の反米デモ、最近の反仏デモなど。法輪功に対する邪教キャンペーン、ダライ・ラマに対する糾弾など、全て外部に敵を作り共産党への不満をそらす手法だ。

第三世代指導者の江沢民まではそれで何とかしのげた。しかし第四世代の胡錦濤の治世はネット社会である。加えて国際社会の中国を見る目は厳しくなっている。三年前の反日デモの際、諸外国のメディアは中国政治に対し非常に冷ややかだった。今回のチベット弾圧ではさらに独裁の本質が露呈され批判を受けている。

独裁政府は国民が広場に集まるのを恐れる。しかし最近の中国はメールの呼びかけで予期せぬ事が起こり易い。第一次天安門事件は周恩来の追悼から始まったが結果、民主化運動・北京の春へと繋がった。第二次天安門事件は胡ヨウ邦追悼が保守派打倒へと目的が移った。もし第三次が起これば次は体制自体が危ない可能性がある。

現在の胡・温体制はあと四年続く。その次の第五世代は上海閥系の習近平か共産主義青年団系の李克強だと言われいる。多分どちらかが2022年まで政権を握る。22年ころには流石に複数政党制を求める声が湧き上がっているだろう。彼ら第五世代は今50歳台前半だが、次の第六世代ともなると現在四十歳台。天安門弾圧まで八十年代の民主化の雰囲気の中で多感な青春を過ごし世代だ。彼らが社会を動かし始める14年後、中国は変わるだろうか。

ソ連は崩壊するまで約70年を要した。中国共産党が権力を握って70年後というと2019年。いずれにせよその頃にはゴルバチョフ的人物が現れ、党は分裂するだろう。黙って見ていても共産中国はあと20年もすれば崩壊し、新たに民主中国?が立ち現れると思う。日本の政治家たちもそのつもりでのんびり構えていた方がいいんじゃないか。

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