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王兵「鉄西区」

 アテネ・フランセで王兵監督の映画「鉄西区」の第一部を見る。この作品は3部構成で総上映時間は9時間! 03年に山形国際ドキュメンタリー映画祭で大賞を受賞した作品。家庭用の?ビデオカメラで撮影したと思われるかなり素人っぽい映像で、ひたすら被写体に寄り添う。部外者が立ち入れないような風呂場の休憩室や労働者の飲み会の映像が延々と流れる。多分カメラ片手に何年も工場に通ったのだろう。以前なら写真家だけが可能だったスタイルだ。そういえば王兵も最初は学校で写真を勉強していたらしい。今はビデオの世界も小型化しているので、個人でも結構いろんなことが出来る気がする。アマチュアの強味が生かせる時代だ。

 第一部は4時間だが、半分見て会場を後にした。かなり編集したのだろうが、まだ長過ぎる。ドキュメンタリー映画の世界は詳しくないが、この荒削りな作品が大賞をとったのは少し意外な気がする。他の作品を見てないから比較は出来ないけれども。この映画、映像より言葉の比重がかなり重い。そういえば王兵監督は今年も「鳳鳴―中国の記憶」で山形映画祭の賞を取ったが、ひたすら老人が人生を語る作品だそうだ。学生時代に見た、小川紳介監督が東北の農村を撮った映画にスタイルが似ている気がする。Nスペみたいにディレクターが映像を切り貼りして構成を作るのではなく、ひたすら対象に寄り添って記録する感じ。作る方も見る方も時間がかかるが、その世界を実際に体験しているような不思議な雰囲気に浸れる。2時間みて疲れたが、あとでまた第二部・第三部を見たくなった。

 スチールカメラ並みに沢山の人がビデオカメラを持つようになれば面白い。いや実際持ってる人は少なくないけど、子供の運動会以外使わない人が多いんだろうな。写真なら作品を雑誌に売ったり個展を開催したり出来るが、ビデオ作品の場合発表の機会があるかどうかが問題だ。そういえば写真の場合、メーカーがボランティア的に会場を貸してくれるが、ソニーや日立などビデオメーカーはそうした活動には関心ないのだろうか。もっとも企業がお膳立てをすれば良いという訳ではないが。個人で作る映画で先ずアタマに浮かぶのはジョナス・メカスの8ミリ映画。あとイメージフォーラム映画祭とか。映像の場合は発表の場も自主上映会って形で作る必要がありそう。個人で作る点では写真同様興味はあるけど、見せる機会を作るのが大変そうだね。

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